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WordPressで多言語サイトを作る方法とプラグイン比較

2026年7月3日 公開 / 2026年7月9日 更新

インバウンド観光客の回復や海外取引の拡大にともない、豊橋・東三河の中小企業や店舗でも「自社サイトを多言語に対応させたい」というご相談が増えています。英語や中国語、ベトナム語などに対応すれば、外国人観光客の集客や海外バイヤーへの製品アピール、地域に暮らす在留外国人への情報提供など、ビジネスの間口が大きく広がります。とはいえ、いざ多言語化に取り組もうとすると「どのプラグインを使えばいいのか」「自動翻訳でいいのか、それとも翻訳者に頼むべきか」「SEOやコストはどうなるのか」と、判断に迷うポイントがたくさんあります。この記事では、WordPressで多言語サイトを作る具体的な方法と代表的なプラグインの比較、費用感、運用上の注意点までを、実務目線でわかりやすく解説します。

WordPressで多言語サイトを作る前に決めておくこと

プラグイン選びの前に、まず「自社サイトをどこまで多言語化するのか」という方針を固めておくことが大切です。ここを曖昧にしたまま進めると、後から作り直しになったり、翻訳コストが想定外に膨らんだりします。多言語化は「全ページを完璧に翻訳する」ことだけが正解ではありません。目的に応じて範囲を絞るほうが、費用対効果は高くなります。

対応する言語と優先順位を決める

まずはターゲットとなる読者を具体的に思い描きましょう。東三河エリアであれば、観光・宿泊業なら英語と繁体字中国語、製造業の海外取引なら英語、地域の在留外国人向けならベトナム語やポルトガル語、といったように、業種やお客様によって必要な言語は変わります。最初から5言語に対応しようとすると翻訳量も管理工数も膨大になるため、まずは1〜2言語に絞って始め、効果を見ながら追加するのが現実的です。

翻訳の範囲を決める

サイト全体を翻訳するのか、それとも一部のページだけを翻訳するのかを決めます。たとえば、トップページ・サービス紹介・会社概要・アクセス・問い合わせフォームといった「外国人ユーザーが必ず見るページ」だけを翻訳し、頻繁に更新するブログやお知らせは日本語のみ、という構成でも十分なケースは多いものです。翻訳範囲を絞ることで、初期費用も更新の手間も大きく抑えられます。

自動翻訳か、人による翻訳かを決める

翻訳の品質とコストはトレードオフの関係にあります。次のように整理して考えると判断しやすくなります。

  • 機械翻訳(自動翻訳):DeepLやGoogle翻訳のAPIを使い、自動で全ページを翻訳します。低コストかつ短時間で多言語化できますが、専門用語や固有名詞、ニュアンスの誤りが残ることがあります。
  • 人による翻訳(プロ翻訳):翻訳者が文章を作成します。品質は高く、ブランドイメージを損ないませんが、費用と納期がかかります。
  • ハイブリッド:機械翻訳をベースに、重要ページだけ人が修正します。コストと品質のバランスが良く、中小企業に最もおすすめしやすい方法です。

多言語化の3つのアプローチ

WordPressで多言語サイトを実現する方法は、大きく3つに分けられます。それぞれにメリットと向き不向きがあるため、自社の状況に合わせて選びましょう。

1. 多言語プラグインを使う

最も一般的な方法です。WPMLやPolylang、Weglotといった専用プラグインを導入し、1つのWordPress内で複数言語のコンテンツを管理します。日本語の記事に対して各言語の翻訳を紐づけて管理でき、言語切り替えボタンも簡単に設置できます。中小企業のサイトであれば、まずこのアプローチを検討するのが基本です。

2. 言語ごとにサイトを分ける(マルチサイト)

WordPressのマルチサイト機能を使い、日本語サイト・英語サイトを別々に運用する方法です。各言語を完全に独立して管理できるため自由度は高いものの、管理する画面が増え、運用の手間とコストが大きくなります。言語ごとに担当者が分かれている大規模組織向けで、小規模サイトにはオーバースペックになりがちです。

3. クラウド型翻訳サービスを使う

WeglotやGTranslateのように、外部のクラウドサービスが翻訳とページ表示を肩代わりする方式です。導入が非常に簡単で、専門知識がなくても短時間で多言語化できますが、月額・年額の利用料がかかり、翻訳した文章のデータが外部サービスに依存する点に注意が必要です。

主要な多言語プラグインの比較

ここでは、実際の現場でよく使われる4つのプラグインを比較します。料金は変動するため目安としてご覧ください。

プラグイン 方式 費用の目安 特徴
WPML サイト内管理(有料) 年額 約39ドル〜 多機能で実績が豊富。WooCommerceや多くのテーマと相性が良い。本格的な多言語サイト向け。
Polylang サイト内管理(無料/有料) 無料〜年額 約99ユーロ 無料版でも基本的な多言語化が可能。コストを抑えたい場合の定番。翻訳は自分で用意する。
Weglot クラウド型(自動翻訳) 月額 約15ユーロ〜 導入が簡単で自動翻訳。ページ数や言語数で料金が決まる。手早く始めたい場合向け。
TranslatePress サイト内管理(無料/有料) 無料〜年額 約99ユーロ 画面を見ながら翻訳を編集できる。自動翻訳と手動修正を併用しやすい。

どれを選べばいい?

  • コストを最優先で、翻訳文を自分で用意できる → Polylang(無料版)
  • とにかく早く・手軽に自動翻訳で始めたい → WeglotやGTranslate
  • 画面を見ながら直感的に翻訳を直したい → TranslatePress
  • ECサイトや大規模・本格運用 → WPML

中小企業や店舗の場合、まずは「TranslatePress」や「Polylang」で重要ページだけを多言語化し、必要に応じて自動翻訳を組み合わせる、という進め方が現実的でおすすめです。

多言語サイト構築の手順

ここでは、プラグインを使った一般的な構築の流れを紹介します。実際の作業はプラグインによって細部が異なりますが、大きな流れは共通しています。

  1. 方針決定:対応言語・翻訳範囲・自動翻訳か人手かを決めます。
  2. バックアップ:プラグイン導入前に必ずサイト全体のバックアップを取ります。
  3. プラグイン導入と初期設定:プラグインをインストールし、対応する言語を登録します。
  4. 言語切り替えボタンの設置:ヘッダーやメニューに、ユーザーが言語を選べるボタンを置きます。
  5. 翻訳コンテンツの作成:各ページ・各記事の翻訳を登録します。自動翻訳の場合はその結果を確認・修正します。
  6. メニュー・ウィジェットの翻訳:本文だけでなく、ナビゲーションやフッターの文言も翻訳します。
  7. 表示確認とテスト:スマホ・PC両方で各言語の表示崩れやリンク切れがないか確認します。
  8. 公開とSEO設定:言語ごとのURLやサイトマップを設定し、検索エンジンに正しく認識させます。

多言語化で見落としやすい注意点

多言語サイトは「翻訳して終わり」ではありません。実務では次のような点を見落とすと、せっかくの多言語化が効果を発揮しなかったり、トラブルの原因になったりします。

SEO(検索対策)の設定

言語ごとにURLを分け(例:/en/ や /zh/ など)、hreflangタグで「このページは英語版」「これは中国語版」と検索エンジンに正しく伝える必要があります。これを怠ると、検索結果に意図しない言語のページが表示されたり、重複コンテンツと判断されたりすることがあります。主要なプラグインは自動でhreflangを出力してくれますが、設定が正しいか確認しておきましょう。

レイアウト崩れ

日本語と外国語では文章の長さが大きく変わります。日本語では短いボタンの文字が、英語やドイツ語では長くなってはみ出す、ということがよく起こります。ボタンや見出し、メニューなど文字数が変わると崩れやすい箇所は、各言語で必ず表示を確認してください。

問い合わせフォームと多言語対応

問い合わせフォームの項目名や自動返信メールも、忘れずに翻訳しましょう。外国人ユーザーが問い合わせてくれても、返信が日本語だけだと不安を与えてしまいます。また、海外からの問い合わせに社内で誰がどう対応するのか、運用体制も合わせて決めておくと安心です。

更新と運用の負担

多言語サイトは、日本語ページを更新するたびに各言語版も更新が必要になります。更新頻度の高いコンテンツを多言語化すると、運用負担が一気に増えます。だからこそ、最初に翻訳範囲を絞っておくことが重要なのです。

業種別・多言語化の活用例

多言語サイトは「作ること」が目的ではなく、ビジネスの成果につなげることが目的です。東三河エリアの業種ごとに、どんな活用が考えられるかを具体的に見てみましょう。自社に近いケースをイメージすると、必要な言語や翻訳範囲の判断がしやすくなります。

宿泊・観光業の場合

豊橋や蒲郡、奥三河の温泉旅館・ホテルでは、英語と繁体字中国語、韓国語への対応が効果的です。客室や料理、アクセス、周辺観光のページを翻訳しておくと、海外からの予約や問い合わせにつながります。予約サイトと連携している場合は、予約ボタンの遷移先が正しく動くかも必ず確認しましょう。観光客は「写真+わかりやすい英語」で十分に魅力が伝わるため、全文を完璧に訳すより要点を押さえることが大切です。

製造業・BtoB企業の場合

東三河は製造業が盛んな地域です。海外の取引先やバイヤーに向けて、製品紹介・技術情報・会社概要を英語化しておくと、展示会後の問い合わせや商談につながりやすくなります。BtoBでは専門用語の正確さが信頼に直結するため、製品ページだけはプロ翻訳にする、といった使い分けが有効です。

飲食店・小売店の場合

外国人観光客や在留外国人の多いエリアの飲食店・小売店では、メニューや営業時間、決済方法、アレルギー情報などを多言語で示すと安心して来店してもらえます。ページ数が少ない店舗サイトなら、自動翻訳プラグインで手軽に対応できるケースが多いでしょう。

費用感の目安

多言語サイトの費用は「方法」と「ページ数」「翻訳品質」で大きく変わります。あくまで一般的な目安として整理します。

方法 初期費用の目安 ランニングの目安
自動翻訳プラグインのみ 数万円程度〜 プラグイン年額・月額(数千円〜)
プラグイン+重要ページの人手翻訳 十数万円〜数十万円 翻訳更新ごとの費用
全ページ プロ翻訳+制作 数十万円以上 更新・保守費用

ポイントは、初期費用だけでなく「公開後の更新コスト」も含めて考えることです。安く作っても、更新のたびに費用がかさんでは意味がありません。自社で更新できる範囲と、外部に任せる範囲を分けて設計するのがコツです。

まとめ

WordPressの多言語化は、プラグインを選ぶ前に「対応言語・翻訳範囲・翻訳品質」の方針を固めることが成功の鍵です。中小企業や店舗であれば、まずは重要ページに絞り、PolylangやTranslatePressなどのプラグインと自動翻訳を組み合わせて小さく始め、効果を見ながら拡大していくのが現実的でおすすめです。SEOのhreflang設定やレイアウト崩れ、問い合わせ対応といった見落としやすい点にも気を配れば、外国人のお客様にもしっかり届くサイトになります。

ロジカルデザインの現場から

多言語対応のご相談は、東三河でも外国人の来訪や取引が増える中で少しずつ聞くようになりました。ロジカルデザインでは、翻訳をどう管理し誰が更新するのかという運用面まで含めて考えないと、作ったあとに言語間の情報がずれていく、と現場で感じています。プラグインごとに向き不向きがあるので、対象の言語や更新頻度に合わせて選ぶことが大切です。制作と運用を一緒に見る立場から、無理なく続けられる多言語の仕組みをご提案できます。

— 株式会社ロジカルデザイン 代表 垣内 博明

ロジカルデザインは、愛知県豊橋市を拠点に東三河エリアの中小企業・店舗のホームページ制作をお手伝いしています。多言語サイトの構築やリニューアル、プラグイン選びでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。御社の目的とご予算に合わせた最適なプランを、無料でご提案・お見積もりいたします。まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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