コラム / WordPress

WordPressのデザインをノーコードで整えるブロックエディタ活用

2026年9月2日 公開 / 2026年7月2日 更新

「WordPressでサイトを作ったものの、デザインを少し直したいだけなのに、どこをどう触ればいいのか分からない」——豊橋・東三河で事業をされている経営者やWeb担当者の方から、こうしたご相談をよくいただきます。以前のWordPressは、見た目を整えるためにHTMLやCSSといった専門知識が必要でした。しかし現在の標準エディタである「ブロックエディタ(Gutenberg/グーテンベルク)」を使えば、文章や画像を積み木のように組み合わせるだけで、コードを一切書かずにページのデザインを整えられます。この記事では、ノーコードでWordPressのデザインを整えるためのブロックエディタの基本から、実務で役立つ具体的な手順、費用感、注意点までを、初めての方にも分かるように丁寧に解説します。自社で更新を続けたい店舗・中小企業の方は、ぜひ最後までご覧ください。

ブロックエディタとは何か——ノーコードで整えられる理由

ブロックエディタは、WordPress5.0から標準搭載された投稿・固定ページの編集機能です。文章の段落、見出し、画像、ボタン、表、リストなど、ページを構成するあらゆる要素を「ブロック」という単位で扱います。1つの段落が1つのブロック、1枚の画像が1つのブロック、という具合です。このブロックを上から順に積み重ねていくことで、1ページが完成します。

なぜこれが「ノーコード」なのかというと、それぞれのブロックには、文字の大きさ・色・配置・余白などを設定するためのボタンやメニューが用意されているからです。たとえば見出しを大きくしたいときは、見出しブロックを選んでサイズを「大」に変えるだけ。文字を中央に寄せたいときは、配置ボタンを押すだけです。HTMLの<h2>タグやCSSのtext-alignといった記述を覚える必要はまったくありません。マウス操作と簡単なクリックだけで、専門家が書いていたコードと同じ結果が得られる——これがブロックエディタの最大の魅力です。

従来の「クラシックエディタ」がWordという文書ソフトに近い感覚だったのに対し、ブロックエディタはより自由にレイアウトを組める、いわば簡易的なデザインツールに近い存在へと進化しています。

主要なブロックの種類と使いどころ

ブロックエディタには数十種類のブロックが用意されていますが、実務でよく使うものは限られています。まずは次の基本ブロックを押さえておけば、ほとんどのページが作れます。

  • 段落ブロック:本文の文章を入れる最も基本的なブロック。文字色や背景色、サイズの変更が可能です。
  • 見出しブロック:H2・H3などの見出しを作るブロック。文章の構造を整理し、SEOにも好影響を与えます。
  • 画像ブロック:写真やイラストを挿入。サイズ調整やキャプション(説明文)の追加ができます。
  • リストブロック:箇条書き(番号なし・番号付き)を作成。情報を整理して見やすく伝えられます。
  • ボタンブロック:「お問い合わせはこちら」などのクリックボタンを設置。色や形を変えられます。
  • テーブル(表)ブロック:料金表や比較表など、表形式の情報を整理できます。
  • カラム(段組み)ブロック:横並びのレイアウトを作る。2列・3列に分けて情報を配置できます。
  • ギャラリーブロック:複数の画像をタイル状に並べて表示。施工事例や商品写真の一覧に便利です。
  • カバーブロック:画像の上に文字を重ねた、目を引くバナー風の見出しを作れます。
  • スペーサー/区切りブロック:要素の間に余白や横線を入れて、ページに「呼吸」を持たせます。

これらを組み合わせるだけで、トップページの訴求バナー、サービス紹介、料金表、よくある質問、お問い合わせへの誘導まで、ひと通りのページ構成が実現できます。

ノーコードでデザインを整える具体的な手順

ここからは、実際にブロックエディタでページのデザインを整えていく流れを、ステップごとに説明します。初めての方は、まず固定ページを1枚作って練習するのがおすすめです。

手順1:ページを新規作成し、ブロックを追加する

管理画面の「固定ページ」または「投稿」から新規作成を開きます。本文エリアの左上、または各ブロックの上下に表示される「+」マークをクリックすると、追加できるブロックの一覧が表示されます。ここから使いたいブロックを選びます。検索窓に「見出し」「画像」などと入力すると、目的のブロックをすぐ見つけられます。

手順2:ブロックを選んでツールバーで調整する

追加したブロックをクリックして選択すると、すぐ上に小さなツールバーが現れます。ここで太字・斜体・リンク・配置(左・中央・右)などを設定できます。さらに画面右側の「設定サイドバー」には、文字サイズ・色・余白などの詳細な項目が並んでいます。まずはこのツールバーとサイドバーの2か所を触れば、ほとんどの見た目の調整ができると覚えておきましょう。

手順3:カラムで横並びレイアウトを作る

「サービスを3つ横に並べたい」というときはカラムブロックを使います。2列・3列・4列などの構成を選び、それぞれの列の中に画像や文章のブロックを入れていきます。パソコンでは横並び、スマートフォンでは自動的に縦並びに切り替わるため、レスポンシブ対応(端末ごとの最適表示)も特別な作業なしで実現できます。

手順4:再利用ブロック(パターン)で効率化する

よく使うデザインの組み合わせは「パターン」や「同期パターン(再利用ブロック)」として保存できます。たとえば「お問い合わせへ誘導するボタン付きの一区画」を保存しておけば、別のページでもワンクリックで呼び出せます。同期パターンにしておくと、1か所を直せば使っている全ページに反映されるため、更新の手間が大きく減ります。

手順5:プレビューで確認して公開する

編集が終わったら、必ず「プレビュー」でパソコン・タブレット・スマートフォンそれぞれの見え方を確認します。問題なければ「公開」ボタンを押して完了です。公開後でもいつでも編集し直せるので、まずは思い切って公開し、少しずつ整えていく進め方でも構いません。

失敗しないためのデザインのコツとチェックリスト

ブロックエディタは自由度が高いぶん、あれもこれもと盛り込みすぎて、かえって見づらくなることがあります。読み手に伝わるページにするために、次のポイントを意識してください。

  • 色は3色までに絞る:メインカラー・アクセントカラー・文字色程度に抑えると、まとまりのある印象になります。多色使いは素人っぽさの原因です。
  • 文字サイズの種類を増やしすぎない:本文・見出し・補足の3段階程度に統一すると読みやすくなります。
  • 余白を恐れない:要素を詰め込まず、適度な余白を入れることで上品で見やすいページになります。
  • 見出しで構造を整理する:H2・H3を正しい順序で使うと、読み手にもGoogleにも内容が伝わりやすくなります。
  • 画像は軽くする:大きすぎる画像は表示速度を遅くします。アップロード前にサイズを調整しましょう。
  • スマホ表示を必ず確認する:いまや閲覧の大半はスマートフォンです。スマホで崩れていないか毎回チェックします。

下の表は、初めての方がつまずきやすいポイントと対処法をまとめたものです。

よくある悩み 原因 対処法
文字の位置がそろわない ブロックごとに配置設定がバラバラ 配置ボタンで「中央」「左」を統一する
スマホで横並びが崩れる カラムを使わず手動で並べている カラムブロックを使う
余白が詰まって読みにくい スペーサーを使っていない スペーサーや余白設定で間隔を空ける
色がちぐはぐに見える 使う色が多すぎる テーマのカラーパレットに絞る
毎回同じ作業が面倒 パターンを活用していない 同期パターンとして保存する

ブロックエディタと専門制作、費用感の目安

ノーコードで自分で更新できるとはいえ、サイト全体の土台となるデザインやテーマ設計は、最初にプロが整えておくと後がぐっと楽になります。費用感の目安を整理すると、おおむね次のようになります。あくまで一般的な相場であり、内容や規模によって変動します。

対応内容 費用感の目安 向いているケース
テーマ導入・初期設定のみ 数万円〜 自社で更新する前提でまず土台を整えたい
ブロックエディタ操作のレクチャー 1回あたり数万円程度 担当者が使い方を覚えたい
トップページなど主要ページのデザイン制作 十数万円〜 第一印象となる重要ページを整えたい
サイト全体の制作・リニューアル 数十万円〜 本格的に集客の仕組みを作りたい

ポイントは、「最初の設計はプロに任せ、日々の更新は自社でノーコードで行う」という役割分担です。この形にすると、更新のたびに外注費がかかる事態を避けられ、運用コストを大きく抑えられます。ブログ更新やお知らせの追加、料金改定などは、ブロックエディタの操作を覚えれば社内で完結できます。

導入前に知っておきたい注意点

便利なブロックエディタですが、導入や運用で気をつけたい点もあります。事前に知っておくことで、トラブルを未然に防げます。

  • テーマとの相性:古いテーマや独自設計のテーマでは、ブロックエディタの一部機能が正しく表示されないことがあります。新しく作るなら、ブロックエディタに最適化された「ブロックテーマ」を選ぶと安心です。
  • プラグインの入れすぎに注意:ブロックを追加する拡張プラグインは便利ですが、入れすぎると表示が重くなったり、不具合の原因になったりします。本当に必要なものだけに絞りましょう。
  • 更新前のバックアップ:WordPress本体やテーマの更新で、まれに表示が変わることがあります。大きな更新の前にはバックアップを取っておくと安全です。
  • 操作に慣れるまでの時間:最初は戸惑うこともありますが、基本のブロックを一度覚えれば応用が利きます。練習用のページを1枚用意して、気軽に試すのがおすすめです。
  • 独自デザインには限界もある:ノーコードで多くのことができますが、細部まで自由自在というわけではありません。凝ったデザインや特殊な動きが必要な場合は、専門の制作会社に相談するのが近道です。

これらを踏まえておけば、ノーコードでの運用を安全に、長く続けられます。特に東三河の中小企業や店舗では、担当者が1人で兼務しているケースも多いため、「無理なく続けられる仕組み」を最初に整えておくことが何より大切です。

まとめ

WordPressのブロックエディタを使えば、HTMLやCSSの知識がなくても、ブロックを積み重ねる感覚でページのデザインをノーコードで整えられます。基本ブロックの使い方を覚え、色や余白のルールを意識し、スマホ表示を確認する——この3点を押さえるだけで、見違えるほど見やすいページが作れます。最初の土台づくりはプロに任せ、日々の更新は自社で行う役割分担にすれば、運用コストを抑えながらサイトを育てていけます。

ロジカルデザインの現場から

ブロックエディタが使いやすくなり、簡単なデザイン調整なら自社でもノーコードで整えられる時代になったと現場で感じています。ロジカルデザインでは、東三河のお客様が公開後に自分たちで見出しや余白、画像の配置を無理なく直せるよう、扱いやすいブロック構成で作ることを心がけています。凝りすぎた作りは更新のハードルを上げてしまうからです。作り込みと運用のしやすさのバランスをどう取るか、運用する人の顔を思い浮かべながら設計しています。

— 株式会社ロジカルデザイン 代表 垣内 博明

ロジカルデザインは、愛知県豊橋市を拠点に東三河の中小企業・店舗のホームページ制作とWordPress運用を支援しています。「自社で更新できる形にしたい」「ブロックエディタの使い方を教えてほしい」「デザインを一度プロに整えてほしい」といったご要望に合わせて、最適なプランをご提案します。ご相談・お見積もりは無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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