コラム / ホームページ制作

ホームページのアクセス解析の見方|最低限見るべき指標

2026年9月16日 公開 / 2026年7月2日 更新

「ホームページは作ったけれど、ちゃんと見られているのか分からない」「アクセス解析の画面を開いても数字が多すぎて、どこを見ればいいのか分からない」——豊橋・東三河の中小企業や店舗の経営者・担当者の方から、こうした声をよくいただきます。アクセス解析は、ホームページが集客や問い合わせにつながっているかを判断するための「健康診断」のようなものです。とはいえ、すべての指標を細かく追う必要はありません。最低限見るべきポイントさえ押さえれば、改善の方向性は十分につかめます。この記事では、アクセス解析の基本的な見方と、まず確認すべき指標、そして数字をどう改善につなげるかを、専門用語をかみくだきながら具体的に解説します。

そもそもアクセス解析とは何か

アクセス解析とは、ホームページに「どれくらいの人が」「どこから」「どのページを」「どのように」訪れたかを数値で把握する仕組みのことです。代表的なツールが、Googleが無料で提供するGoogleアナリティクス(GA4)とGoogleサーチコンソールです。前者はサイトに訪れた後の行動を、後者は検索結果からサイトに来る前の状況を見るのに使います。この2つを併用するのが基本になります。

なぜアクセス解析が必要かというと、ホームページは「公開して終わり」ではないからです。チラシや看板と違い、ホームページは公開後も中身を改善し続けられるのが最大の強みです。どのページがよく読まれ、どこで離脱されているかが分かれば、限られた時間と予算を効果の高い箇所に集中できます。逆に解析をしないままだと、感覚だけで判断することになり、せっかくの改善チャンスを逃してしまいます。

ただし、数字に振り回されるのも禁物です。アクセス数が多いこと自体が目的ではなく、最終的に問い合わせ・予約・来店・購入といった「成果」につながっているかが一番大切です。この視点を持って数字を眺めることが、解析を活かす第一歩になります。

最低限見るべき5つの基本指標

アナリティクスには何十もの指標がありますが、まずは次の5つだけを押さえれば十分です。それぞれが何を意味するのかを理解しておきましょう。

指標 意味 何が分かるか
ユーザー数 サイトを訪れた人の数(重複を除いた人数) サイト全体の集客力の大きさ
セッション数 訪問の回数(同じ人が日を変えて来れば2回) どれだけ頻繁に使われているか
ページビュー数(表示回数) ページが表示された延べ回数 どのページが読まれているか
エンゲージメント率 関心を持って閲覧された訪問の割合 内容が読者に響いているか
コンバージョン数 問い合わせ・予約など目標達成の数 成果に直結する最重要指標

このうち、最も重要なのは一番下のコンバージョン数です。アクセス数がいくら多くても、問い合わせや予約がゼロでは、ビジネス上の意味は薄くなります。逆にアクセスが少なくても、訪れた人の多くが問い合わせてくれるなら、そのサイトは「成果を出している」と評価できます。まずはこの成果指標を軸に、上の4つを「成果を増やすためのヒント」として見ていくのがコツです。

GA4でよく使う用語の補足

GA4ではかつての「直帰率」に代わって「エンゲージメント率」という言葉が使われます。これは、10秒以上の滞在・2ページ以上の閲覧・コンバージョン発生のいずれかを満たした訪問の割合です。数値が低い場合は、訪問者が来てすぐ離れている可能性が高く、ページの内容や読み込み速度を見直すサインになります。

「どこから来たか」を示す流入経路の見方

次に大切なのが、訪問者がどの経路でサイトに来たかを示す流入チャネルです。GA4では「集客」のレポートで確認できます。主な経路は次の通りです。

  • オーガニック検索:Googleなどの検索結果から来た人。SEO対策の成果が表れる経路です。
  • ダイレクト:URLを直接入力したり、ブックマークやQRコードから来た人。チラシや名刺の効果が含まれます。
  • リファラル:他サイトのリンクから来た人。地域ポータルや取引先サイトからの紹介などです。
  • ソーシャル:InstagramやX(旧Twitter)、LINEなどSNSから来た人。
  • 有料検索・ディスプレイ:リスティング広告など、広告経由で来た人。

この経路ごとの内訳を見ると、自社の集客が何に支えられているかが分かります。たとえば豊橋市内の飲食店で、検索流入が極端に少なくSNSばかりだとすれば、「お店の名前は知られているが、地域名で検索したときに見つけてもらえていない」可能性があります。この場合は、地域名やメニュー名を含めたページ作りやGoogleビジネスプロフィールの整備が打ち手になります。逆に検索流入が中心なら、検索でどんな言葉で見つけられているかをサーチコンソールで深掘りすると、さらに伸ばせます。

サーチコンソールで「検索される前」を知る

アナリティクスは「サイトに来た後」の行動を見るツールですが、サーチコンソールは「サイトに来る前」、つまりGoogle検索の結果画面での状況を教えてくれます。中小企業のサイト改善では、こちらのほうが宝の山になることが多いです。主に見るのは次の4項目です。

項目 意味
表示回数 検索結果に自社ページが表示された回数
クリック数 そのうち実際にクリックされた回数
平均掲載順位 検索結果での平均的な順位
クリック率(CTR) 表示回数に対するクリックの割合

たとえば「豊橋 ◯◯ 修理」という検索で表示回数は多いのにクリック率が低い場合、検索結果に出ているタイトルや説明文(ディスクリプション)が魅力的でない可能性があります。タイトルを見直すだけでアクセスが増えることも珍しくありません。また「検索クエリ」のレポートを見ると、自社が想定していなかった言葉で見つけられていることに気づくこともあります。そうした言葉を本文に丁寧に盛り込むと、さらに検索からの訪問が増えていきます。

掲載順位が11〜20位(検索結果の2ページ目)にとどまっているページは「あと一歩で1ページ目」の候補です。内容を充実させたり関連ページへのリンクを足したりすることで、優先的に改善する価値があります。多くの利用者は検索結果の1ページ目しか見ないため、2ページ目から1ページ目へ押し上げられれば、クリック数が大きく伸びる可能性があります。限られた時間で成果を出したいなら、ゼロから新しいページを作るより、この「もう少しで上位」のページに手を入れるほうが効率的です。

スマホとパソコンを分けて見る

東三河の地域ビジネスでは、訪問者の多くがスマートフォンからアクセスしています。GA4ではデバイス別に数字を分けて見られるので、スマホでの表示が崩れていないか、ボタンが押しやすいかを必ず確認しましょう。パソコンでは問題なくても、スマホでは電話番号が押しにくい、文字が小さいといった理由で離脱が増えているケースは少なくありません。スマホでの使いやすさは、そのまま問い合わせ数に直結します。

成果につなげるための分析手順

指標の意味が分かったら、実際にどう見ていくかの手順を決めておくと迷いません。月に一度、次の流れで確認するだけでも十分に効果があります。

  1. まずコンバージョン数を確認し、先月と比べて増えたか減ったかを見る。
  2. 次にユーザー数・流入チャネルを見て、全体の集客が増減した理由を探る。
  3. よく見られている人気ページを確認し、成果に貢献しているか調べる。
  4. 離脱の多いページを見つけ、内容や導線に問題がないか点検する。
  5. サーチコンソールでクリック率の低いページを洗い出し、タイトルを改善する。
  6. 気づいた点を1〜2個に絞って改善し、翌月に効果を確認する。

ポイントは、一度にあれもこれも変えようとしないことです。複数の箇所を同時に変えると、どの改善が効いたのか分からなくなります。月に1〜2か所ずつ手を入れ、数字の変化を見ながら積み重ねていくのが、最も確実で続けやすいやり方です。

目標(コンバージョン)の設定を忘れずに

意外と見落とされがちなのが、そもそも「何を成果とするか」をツールに設定していないケースです。問い合わせフォームの送信完了や電話発信のタップ、予約ボタンのクリックなどをコンバージョンとして登録しておかないと、いくら解析しても成果が数字に表れません。サイト公開時にあわせて設定しておくことを強くおすすめします。

よくある勘違いと注意点

アクセス解析を始めたばかりの方が陥りやすい誤解と、その注意点をまとめます。

  • アクセス数だけで一喜一憂しない:数が増えても問い合わせが増えなければ意味が薄いです。常に成果とセットで見ましょう。
  • 自分や社内のアクセスを除外する:担当者が頻繁にサイトを開くと数字が水増しされます。自社IPの除外設定をしておくと正確になります。
  • 短期間の数字で判断しない:数日では曜日や天候で大きくぶれます。最低でも1か月単位、できれば前年同月と比較しましょう。
  • 1ページの数字だけで決めつけない:滞在時間が短くても、目的の電話番号をすぐ見つけて離脱した「良い離脱」もあります。
  • 計測タグの設置漏れに注意:一部ページにタグが入っていないと、そのページの数字が丸ごと抜け落ちます。公開後に必ず計測されているか確認しましょう。

特に最後の「計測タグの設置漏れ」は、リニューアル直後や新規ページ追加時に起こりがちなトラブルです。数字が急に途切れたら、まずタグの設置を疑ってください。

解析にかかる費用と外注の目安

「アクセス解析にはお金がかかるのでは」と心配される方もいますが、Googleアナリティクスもサーチコンソールもどちらも無料で使えます。費用がかかるのは、主に初期設定や定期的な分析・改善を専門会社に依頼する場合です。一般的な目安は次の通りです。

依頼内容 費用感の目安
解析ツールの初期設定(タグ設置・目標設定) 数万円程度の一時費用
月次レポート作成・改善提案 月額数千円〜数万円程度
解析を踏まえたページ改善・記事制作 内容と分量に応じて個別見積もり

金額はあくまで一般的な相場感であり、サイトの規模や依頼範囲によって変わります。まずは設定だけプロに任せ、日々の数字は自社で眺める、という分担から始めるのも現実的です。自社で対応する時間が取れない場合や、数字は見えても改善の打ち手が分からない場合は、外注を検討する価値があります。大切なのは、解析そのものではなく「解析を改善行動につなげること」なので、自社の体制に合った無理のない形を選びましょう。

まとめ

アクセス解析は、難しく考える必要はありません。まずはコンバージョン数を軸に、ユーザー数・流入経路・人気ページ・検索でのクリック率という最低限の指標を月1回チェックし、気づいた点を1〜2か所ずつ改善していく——この地道な繰り返しが、ホームページを「作っただけ」から「成果を生む営業ツール」へと育てていきます。数字は怖いものではなく、お店や会社の声なき声を届けてくれる味方です。

ロジカルデザインの現場から

アクセス解析の画面を開くと数字が多すぎて、どこを見れば良いか分からないという声をよく聞きます。私たちも最初から全部を追う必要はないと考えていて、まずは訪問数、どこから来たか、どのページが見られているか、そして問い合わせにつながったか、といった要点に絞ってお伝えしています。東三河の中小企業では、担当者が本業と兼任している場合が多いので、毎月ここだけ見れば十分という形に落とし込むことが大切です。ロジカルデザインではSEOや運用のご支援の中で、数字の読み方から改善の判断までかみ砕いて共有しています。難しく考えず、まず要点からで大丈夫です。

— 株式会社ロジカルデザイン 代表 垣内 博明

ロジカルデザインは、愛知県豊橋市・東三河エリアの中小企業や店舗のホームページ制作とアクセス解析の活用を支援しています。「解析の設定をしてほしい」「数字は見えるが改善の方向が分からない」といったご相談から、ページ改善のお見積もりまで無料で承ります。まずはお気軽にお問い合わせください。一緒にホームページを育てていきましょう。

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