コラム / 写真・動画撮影

SNS用の縦型動画の撮り方|リール・ショート対応の基本

2026年9月21日 公開 / 2026年7月2日 更新

インスタグラムのリールやYouTubeショート、TikTokといった縦型動画は、いまや豊橋・東三河の中小企業や店舗にとって欠かせない集客ツールになりました。スマートフォン1台あれば撮影から投稿まで完結でき、広告費をかけずに多くの人へ自社の魅力を届けられるからです。とはいえ「なんとなく縦で撮ってみたけれど反応がない」「横向き動画をそのまま縦にしたら見づらくなった」という声も少なくありません。縦型動画には横型とは異なる撮影の作法があり、画面の使い方・音・テンポ・冒頭の見せ方を押さえるだけで、再生数や保存数は大きく変わります。この記事では、専門の機材やスタッフがいなくても実践できる縦型動画の撮り方を、手順・チェックリスト・費用感・注意点を交えて具体的に解説します。自社で内製するときの参考にも、制作会社へ依頼するときの判断材料にもなる内容です。

縦型動画とは何か|リール・ショートの基本を理解する

縦型動画とは、スマートフォンを縦に持った状態で全画面に表示される、タテに長い比率の動画を指します。代表的なプラットフォームはインスタグラムのリール、YouTubeショート、TikTokの3つで、いずれも縦長表示を前提に設計されています。視聴者の多くはスマホを縦に持ったまま指でスワイプして次々と動画を見ていくため、横型動画のように画面を回転させる手間がない縦型は、それだけで視聴のハードルが低くなります。

横型動画(YouTubeの通常動画やテレビCMなど)との最大の違いは、画面に映る範囲のかたちです。横型は左右に広く、風景や複数人を一度に映すのに向きます。一方、縦型は上下に長いため、人物の全身や、手元の作業、商品を縦に並べた見せ方が得意です。同じ被写体でも、縦型では「主役を画面いっぱいに大きく映す」のが基本になります。小さく映すと、スマホの小さな画面では何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。

もう一つ重要なのが画面比率です。縦型動画は一般的に9:16という比率(横9・縦16)で作ります。スマホで縦に構えて撮影すれば自動的にこの比率に近くなります。横型の16:9で撮った素材を無理に縦にすると、左右が大きく切れたり、上下に黒帯が入って間延びした印象になります。最初から縦で撮る、これが縦型動画の出発点です。

撮影前の準備|企画と機材チェックリスト

良い縦型動画は撮影前の準備で8割が決まります。カメラを回す前に「誰に・何を・どう感じてほしいか」を一言で決めておきましょう。たとえば飲食店なら「近所の人に、新メニューを食べに来たいと思ってもらう」、美容室なら「初めての人に、ここなら安心して任せられると感じてもらう」といった具合です。目的が曖昧なまま撮ると、情報を詰め込みすぎて誰にも刺さらない動画になりがちです。

企画段階で決めておくこと

  • ターゲット:年齢層・性別・地域(豊橋・東三河の地元客なのか、観光客なのか)
  • 1本で伝えるメッセージ:欲張らず1動画につき1テーマに絞る
  • 長さの目安:15〜30秒を基本に、長くても60秒以内
  • 冒頭2秒のつかみ:最初に何を見せてスワイプを止めてもらうか
  • 締めの一言:来店・予約・フォローなど、見た人にしてほしい行動

最低限そろえたい機材と費用感

縦型動画は高価な機材がなくても撮れます。まずはスマートフォンと、手ブレを防ぐ道具があれば十分です。以下は内製する場合の機材の目安です。

機材 用途 費用の目安
スマートフォン 撮影・編集の中心 手持ちのものでOK(0円)
スマホ用三脚・ミニ三脚 固定撮影・手ブレ防止 1,500〜5,000円
ジンバル(電動スタビライザー) 歩きながらの滑らかな撮影 10,000〜20,000円
外付けマイク(ピンマイク) 声をクリアに録る 3,000〜10,000円
LEDライト・リングライト 顔や商品を明るく見せる 2,000〜8,000円

すべてを一度にそろえる必要はありません。まずは三脚だけ用意して固定撮影から始め、慣れてきたらマイクやライトを足していくのが現実的です。屋外で人物がしゃべる動画を撮るなら、風の音を拾わない外付けマイクの優先度が高くなります。

縦型動画の撮り方|基本の7ステップ

ここからは実際の撮影手順を順を追って説明します。スマホ1台でも、この流れを守れば見やすい縦型動画になります。

  1. スマホを縦に構える:必ず縦向きで持ち、カメラ設定で解像度を「フルHD(1080p)」以上、フレームレートを30fpsに設定します。動きの速い被写体なら60fpsも有効です。
  2. 主役を中央〜上寄りに置く:画面の下4分の1ほどは、SNS上で「いいね」ボタンやキャプションが重なるため、重要なものを置かないようにします。
  3. 明るい場所を選ぶ:逆光を避け、被写体に光が当たる向きで撮ります。屋内なら窓からの自然光が手軽できれいです。
  4. 固定して撮るか、ゆっくり動かす:手持ちで撮るときは脇を締め、動かすときはできるだけゆっくり。素早く動かすと見ている人が酔ってしまいます。
  5. 短いカットを複数撮る:1カット3〜5秒を目安に、引き・寄り・手元など角度を変えて何種類か撮っておくと、編集でテンポを出せます。
  6. 音をしっかり録る:静かな環境で、被写体に近づいて録音します。BGMは後付けできますが、現場の音や声は録り直しがきかないため丁寧に。
  7. 少し多めに撮る:必要尺の2〜3倍の素材を撮っておくと、編集で取捨選択でき、失敗カットを切り捨てられます。

構図のコツ

縦型では被写体を大きく映すのが鉄則です。スマホの小さな画面で見られることを前提に、料理なら皿いっぱい、人物なら胸から上、商品なら手に持った状態で大きく見せます。背景はできるだけシンプルにし、生活感のある雑多なものが映り込まないよう片付けてから撮りましょう。背景の情報量を減らすだけで、主役がぐっと引き立ちます。

編集とテロップ|スマホアプリで仕上げる

撮影した素材は、無料のスマホアプリで十分に編集できます。代表的なのはCapCut(キャップカット)で、縦型動画用のテンプレートやテロップ機能が充実しており、初心者でも扱いやすいアプリです。インスタグラムやTikTokのアプリ内編集機能を使う方法もあります。

編集で押さえるポイント

  • 冒頭2秒で結論や見どころを見せる:視聴者は最初の数秒で見るかどうかを判断します。「完成形」「ビフォーアフターの後」「いちばん伝えたい一言」を先頭に持ってくると離脱を防げます。
  • テロップ(字幕)を必ず入れる:SNSは音声オフで見られることが多いため、声の内容を文字でも追えるようにします。文字は大きく、画面下4分の1を避けた位置に置きます。
  • テンポよくカットをつなぐ:間(ま)や言い間違いはカットして、リズムを作ります。短いカットを重ねるほど飽きずに見てもらえます。
  • BGMはプラットフォーム内の楽曲を使う:各アプリが用意した音源を使えば著作権の心配が少なく、流行の曲はおすすめ表示されやすくなる傾向があります。市販の音楽を勝手に使うのは避けましょう。
  • 明るさ・色味を整える:少し明るめ、彩度を上げると、料理や商品が美味しそう・魅力的に見えます。やりすぎは不自然なので控えめに。

編集に慣れていないうちは、1本に時間をかけすぎないことも大切です。完璧を目指すより、まず投稿して反応を見て、次に活かすサイクルを回すほうが上達も集客効果も早くなります。

業種別の活用アイデア|東三河の店舗・企業の例

縦型動画は業種によって見せ方の正解が変わります。豊橋・東三河の事業者がすぐに真似できる例を挙げます。

飲食店・カフェ

料理ができあがる工程、鉄板で焼ける音、ドリンクを注ぐ瞬間など、シズル感(食欲をそそる感じ)のあるカットが強いです。湯気や音は縦型と相性が良く、冒頭に完成した料理のアップを置くと足が止まります。地元の食材を使っているなら、その産地名を文字で見せると地域の人の共感を得やすくなります。

美容室・サロン・整体

施術前後の変化(ビフォーアフター)は保存されやすい定番です。施術の様子を早送りで見せたり、お客様の感想を一言入れたりすると安心感につながります。顔出しが難しい場合は手元や後ろ姿だけでも十分伝わります。

工務店・製造業・職人

普段見られない作業の裏側や、完成までの工程は意外なほど人気があります。手仕事のアップ、素材が形になっていく様子は、縦型の「縦に長い」特性を活かせます。専門技術を分かりやすく解説すれば、信頼につながり、採用にも役立ちます。

小売・物販

商品の使い方や、開封する瞬間、サイズ感が伝わる見せ方が向いています。実際に手に取って使うシーンを縦型で大きく映すと、ネット上の写真だけでは伝わらない質感が伝わります。

よくある失敗と注意点|陥りやすいポイント

縦型動画でつまずきやすいポイントを、原因と対策をセットでまとめます。事前に知っておくだけで多くの失敗を防げます。

よくある失敗 原因 対策
冒頭で離脱される 最初の数秒が退屈・前置きが長い 結論や見どころを先頭に置く
何の動画か分からない 1本に情報を詰め込みすぎ 1動画1テーマに絞る
声が聞き取れない 周囲の騒音・マイクが遠い 静かな場所で被写体に近づいて録音
画面が暗い 逆光・照明不足 光の向きを意識しライトを足す
手ブレで見づらい 手持ち撮影・素早い動き 三脚やジンバルを使いゆっくり動かす
重要な部分が隠れる 画面下にボタンが重なる 下4分の1に主役を置かない

もう一つ見落としがちなのが継続の壁です。縦型動画は1本だけ投稿してもなかなか結果は出ません。週1〜2本でも続けて投稿し、どの動画が伸びたかを見ながら改善していくことで、徐々にフォロワーや来店につながっていきます。最初から完璧を目指さず、量をこなしながら質を高める姿勢が大切です。著作権や肖像権にも注意し、お客様やスタッフが映る場合は必ず許可を取りましょう。

内製と外注の使い分け|どちらを選ぶべきか

縦型動画は自社で作る(内製)こともできますが、本業が忙しくて手が回らない、クオリティを安定させたいという場合は制作会社へ依頼する(外注)選択肢もあります。それぞれの向き不向きを整理します。

内製が向いているケース

  • 日々の出来事やリアルな様子をこまめに発信したい
  • スピード感を重視し、思い立ったらすぐ投稿したい
  • 社内に撮影・編集を楽しめる担当者がいる

外注が向いているケース

  • 本業が忙しく動画にかける時間が取れない
  • 会社案内や採用など、品質の高い動画を作りたい
  • 企画から運用までまとめて相談したい
  • 何から始めればいいか分からず、まず方針を固めたい

現実的には、日常の発信は内製、節目の重要な動画は外注と組み合わせるのが効率的です。最初に制作会社へ依頼して撮影や編集の型を作ってもらい、その後は社内で量産する、という進め方なら、コストを抑えつつ品質も保てます。

まとめ

縦型動画は、特別な機材がなくてもスマホ1台で始められ、豊橋・東三河の中小企業や店舗にとって費用対効果の高い集客手段です。大切なのは、最初から縦で撮る・主役を大きく映す・冒頭2秒で見どころを見せる・テロップを入れる・続けて投稿する、という基本を押さえること。業種に合った見せ方を選び、失敗例を避けながら改善を重ねれば、確実に手応えが出てきます。

ロジカルデザインの現場から

リールやショートに合わせた縦型動画は、撮り方の基本を押さえるだけで反応が大きく変わります。画面の縦構図を前提に被写体を置き、最初の数秒で目を引く流れを作るのがコツ。東三河の会社と話していると、横向きの発想のまま撮って伸び悩んでいる例をよく見かけます。ロジカルデザインではSNSの特性に合わせた撮影を設計しますので、縦型動画を集客に活かしたいときはお声がけください。

— 株式会社ロジカルデザイン 代表 垣内 博明

「自社でやってみたいけれど何から始めればいいか分からない」「撮影や編集を任せたい」「SNS運用も含めて相談したい」という方は、ロジカルデザインにお気軽にご相談ください。東三河の事業者さまの状況に合わせて、内製の進め方から制作代行まで丁寧にご提案します。無料相談・お見積もりは無料です。まずはお問い合わせフォームよりお気軽にお声がけください。

無料デモサイト作成 & お見積もりはこちら